ベーシックインカムと生活保護
今回は福祉施設で働く自分なりにベーシックインカム制度と生活保護制度について勉強してみたので、知らなかった人は一緒に勉強を、もっと知ってるよって人は何かコメントください(^ー^)
ベーシックインカム制度とは
- 国民全員が無条件で受けれる給付金制度
- もちろん審査なし
- 国民全体もしくは市町村単位の全ての人対象
- 一律7万~12万位が目安
- 他の収入に左右されない(他でどれだけ稼いでもずっと入ってくる)
生活保護制度とは
- 働くことが出来ないなど一定の条件を満たす国民に対して行う給付金制度 (資産や能力等のすべてを使ってもなお生活に困窮する人と書いてる)
- 審査は市区町村などの役所が行う
- 生活扶助に約8万円、住宅扶助に4~5万円というのが基準額(住んでいる場所で前後する)
- 生活、住宅以外に医療・教育・介護・出産・生業・葬祭という扶助も受けれる
- 他の収入に左右される(他の収入と合わせて基準額になるように調整される)、打ち切りもある
というのがベーシックインカムと生活保護制度の違いだけど、比べてみると全然違う制度かなーって思った。
ベーシックインカムはお金だけの扶助だけど、生活保護は医者に行く金や葬式代まで入ってる。だからこそ生活保護は打ち切りのリスクも大きいと感じる。
ベーシックインカムは国民もしくは決まった県とか市区町村単位で考えているから、ある意味理由を聞かない個人への投資に近い感覚かもしれない。
生活保護はどうしても生活困窮者とかハンデを背負って生きている人への施しのイメージが強いから、貰う人も何か申し訳ない気持ちになるんだと思う。
更に権利を色々と剥奪されるのも良くない。所有権(車や家を持てない)とか、あと貯金も一定額したら打ち切りになる。(限度額無しは難しいだろうけど)
制度自体は立派なものなのに、不正受給者問題とかのせいでイメージが悪いってのがこの制度の一番のデメリットかな。
ベーシックインカムは正直、国や市区町村の財源じゃ賄えないのは目に見えてるから、日本全体でっていうのは現時点で現実的ではないのかもって思う。
ただ、将来的にお金の根本が変化してカネの基本的概念が変わればベーシックインカムという名前じゃない国民全員にチャンスがある仕組みは作れるのかもしれないと感じている( ´ー`)
現代はお金を稼いでお金を使わないと消費(買い物や生活)が出来ない仕組みだから、お金が必要になってくるわけで、毎月~の成果を上げた人はブランドバッグを支給します、ベンツを支給しますとか家を支給しますっていう形になれば、カネという概念が根本から変化するんじゃないかとは思う。
生活保護制度の凄い所は給付範囲の広さだと思うので、これを小規模な形でもいいから会社などの企業に導入していけば、働く意欲の改革にもなるんじゃないかなって個人的に思う。
こうした考えを元に下記にまとめてみました。
ベーシックインカムの良い所
- 国民全員に平等なチャンスをという構想から出来ている制度なところ
- 絵書きや研究者、小説家などのすぐにお金に結び付かない夢を追う人たちから生活費の悩みを取り払ってくれる
- 対象者(夢を叶えたい人)を審査したり探さなくてよい
ベーシックインカムの悪い所
- 結局は国や金持ちが投資先を探すのがめんどくさくなっただけ?って思ってしまう
- 金持ちへのきっかけ作りスタートみたいな感じだけで、結局お金の制度自体は何も変わらない
- そもそも国全体って時に財源の確保は出来ない(税金上げると反発くらうし、金持ちに協力してもらうにしても全員が協力しないと思う)から結局は限られた人・市・区とかだけになって無くなる制度じゃないかという不安がつきまとう
じゃあ生活保護制度は?
日本の国民皆保険、皆年金制度と並んで制度としては今の日本に合っている制度だと思う。欲を言えばもう少し基準額を上げて名前も変えればよいと思う。
13万+7万で20万、医療費別、貯金可、所有権可の新制度とか。
やっぱり今の供給過剰社会の日本では物欲から逃れて生活は不可能だから20万は必要かと思う。ネット社会において8万円の扶助はちょっとしんどいのでは?と思う。
生活保護という名前はイメージ悪すぎるし、普通に働いてる人から見下される、恥ずかしいという部分が払拭出来ない所がダメ。
ということで2つの制度を見て来たけど、俺はこういう見解になった。
ベーシックインカムは色々な意見がありそうな問題だけど、今後もネットが普及してどんどん賢い人が増えたらもっと実現しにくくなるのかもって思った。
今回はここまで、最後まで読んでくれてありがとう!